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2003年8月 |
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お元気ですか。毎年のことながら、暑い毎日ですね。ストレスの溜まること。ストレスといえば、又奥さんとのやりとり。夜中に奥さんの自転車が盗られたのです。
日中は私を訪れる人の多い日々、夜中は疲れてグーグーでも仕方ないと思うのですけど。それを相変わらずいつまでも、嫌味を言い、その上会う人毎に私の番犬としての無能ぶりをオーバーに言う。ストレスが溜まる。
ここのところ、奥さんに頭の上がらないことがもうひとつあります。実は室生のお山で社長さんと奥さんが、山の上まで登っているとき、お弁当の残りを狙ってカラスが来たのです。チラッと目が会ったとき、私たちの力関係は決まった。カラスは私に言った。「ええか、黙っとけよ。吠えるなよ。」そしてケーキを嘴でちぎり、私の足元へ落としてくれた。以上。
帰ってきた奥さんは「 “まる”しっかりしてよ、ワンワンとかキャンキャンとか知らせる方法があるでしょう。なんのための番犬よ!」いろいろ複雑な心の動きがあって結果こうなったのだけど、そんな細かいことの分かる奥さんでもなし。結局私が無能だということで、一応終了なのですが、なんだかストレスが溜まる。
楽しいことないかな、あーそうそう、猪谷工務店恒例の子供工作教室が8月23日(土)に開催されるのだ。私が年一回おおぴらに主役になれる日。外面の良い奥さん、この日は私を立ててくれる。そろそろ、ご近所の子供達が聞きにくるでしょう、「“まる”のところの工作教室、何日?今年は作りたいもの決まってるねん。“まる”手伝うてな。仲良うしょうな。
こんな言葉を聞けば、私が工作教室を楽しみにするのもお分かりいただけるでしょう。
奥さんとのストレスも少しはましになります。お父さん、お母さんもご参加ください。親子の対話が弾みます。きっと皆来てね。私の夏の最大の喜びなんだもの。
夏のイベント、工作教室を楽しみにしながら、今年の暑さも無垢の総桧の家と無垢の床板、桧板の日差し除けで頑張ろう。
時々お山に連れて行ってね、社長さん。もうカラスはこりごりだけど。
では、みなさん御身体お気をつけ下さい。
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2003年10月 |
暑かったのか、涼しかったのか、なんだか不消化な夏も、そろそろお終い。
猪谷工務店八月の大イベント、「夏休み子供工作教室」も無事終わり、ぼんやりと過ごす、今日この頃。
目的のない日のつまらない、朝、昼、晩。でも事務所の中は忙しそうなんですよね。活気にあふれているし。
ある日奥さんが、汗をかきながら自転車で、濃い緑の木の枝を沢山持って帰ってきました。そしてその晩、長野現場監督が良い香りのする長い木を担いで帰ってきました。あの香りは私の家と同じ、そう桧に違いありません。猪谷工務店の営業部長の私ですもの、少しは木に詳しくなりました。でも、一体何がはじまるのかしら。
次の日、朝から会社が気持ちの良い緊張感に包まれています。私にも感じるその緊張感。そして皆で日の丸の扇を三本広げて、なにやら作り始めました、日の丸の赤の綺麗なこと。なんだか事務所の中が華やいできます。まだまだ作業は続いていきます。私も参加したい気持ちがいっぱい。ワイワイ賑やかな様子がキリリと締まったなと思って見ていると、社長さんが筆を持って、あの桧の木に『祝 上棟』 と書いています。
社長さん、ガンバレ!かっこいい!
そうなんだ、今日は上棟式なのだ。だから朝から緊張感と華やぎが満ちていたのだ。
あの緑の葉っぱは、榊。最高の上天気。
私も、ウキウキ嬉しくなってきました。あの立派な御幣が上がる、お家はどんなのかしら、きっと、猪谷工務店自慢の『住む人が心豊かに暮らせる家』に違いありません。また幸せなご家族が増えるのです。私も心豊かになってきました。人様のお家が建つ幸せを喜べるのも、私自身が満足のいく良い家に住まわせていただいているお陰。
それに一人でも多くの方に、無垢の木で造る住まいの良さを知っていただきたいですもの。本当に今日は幸せな日だこと。
さあ、御幣も出来上がり、現場へ出発です。
事務所のガラス戸が開きました。社長さんが御幣を持ち、トラックまで運びます。
社長さんかっこいい!"まる"は仕事に活きるそんな社長さんが大好き。
今頃、大工さんは大活躍でしょうね。お施主様も、心躍らせて、棟の上がるのを見ておられることでしょう。
おめでとうございます。
今日は、私も良い思いをさせていただきました。無事竣工まで、みんな頑張ろう。
お施主様、どうぞよろしくお願いいたします。 |