「製材見学会」イベントご報告
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感激しました、製材見学会。
今月は『いのこう通信』他でご案内させていただいていました、製材見学会のご報告をさせていただきます。
4月2日(土)奈良県富雄の材木屋さんのご協力を得て、行いました製材見学会は、ご参加くださいました皆様にご満足いただけた催しになったのではと思っています。
まず、製材してもらいました木は、築100年の古民家の軒桁に使われていた、径50p長さ4mの見事な杉の丸太でした。
材木屋さんの会長さん(この道55年)がおっしゃいますには、樹齢80年の木です。
一言で言えば迫力のある木でした。
その年月を聞いただけで、ため息は勿論、木に対する尊敬が出てきたりします。
長い期間を成長し、100年の間、木としての勤めを果たしたと思われる杉ですが、いざ製材機で製材をしていきますと、瑞々しい木肌が現れてきました。本当に感激の一瞬でした。
手で触れれば、生きている木の感触だし、杉の匂いも充分です。その杉の香りが水分を含んだ真新しいものではなく、奥床しいのです。
樹齢80年、家の軒桁として100年の働きをして、尚、生きているのだと皆に身をもって知らしめる素晴らしさ、本当に感激いたしました。
会長さんの言葉をそのままお借りいたしますが、「この木は、まだ200年も300年もお役に立ちますよ。水に浸けなければ、木はずっと生きていけます。」
人も木も自然のサイクルの中で生きています。人と木は切っても切れないもの同士なのです。家の材として使えば、調湿作用他で私たちを随分助けてくれています。
この紙面に書き切れないほどの知識を、会長さんからいただいたのですが、それはご参加くださいました皆様の頭に納めておいていただくとして、実際に自分の目で見た実感ほど心に残るものはありません。
山から切り出したばかりの木の製材も、良いものですが、今回は古材を製材しましたことで、もう一歩奥行きのある感激を味わうことができました。
最後にもう一度、あの木の迫力は何だったのかと考えてみました時、私なりの答えは80年間しっかりと地に根付き、100年を人の役にたって生きてきた杉の木の何にも負けない自信ではなかったのかと、思ったりいたします。優しさと迫力ある木に囲まれた家に住んでみたいと思われませんか。
ご参加くださいました皆様いかがでしたでしょうか。
ご協力いただきました会長さん他、製材所の皆様、ありがとうございました。 |
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2008年
7月
4月
1月2月合併
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