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2005年11月
室生の山行きツアーのご報告
秋たけなわ10月です。いのこうの山行きツアーです。
9月の中ごろから、いのこうスタッフは張り切っていました。ワイワイガヤガヤ、「今年のお昼ご飯は何か一品新しいメニューを加えたい。」「イベントは何をするの?」「ウインナーソーセージをたくさん焼いて。」「焼き芋がたくさん欲しい。」「お客さんは、あの方もこの方もお誘いしたい。」賑やかな事この上ありません。
かくして、10月2日の朝になりました。例年のごとく、午前7時先発隊出発です。昨日の夕方、運び込まれた山ほどの食材をトラックに満載して、目指すは室生の山一直線。
気のせいか、トラックの荷台も踊るように走っています。運転するK君の心模様がトラックに反映しているのでしょう。
さあ、着いた。お客様の到着する前に準備万端抜かりなく。ところがどうした訳か、次発隊の到着が遅いのです。焦ったK君と総隊長(念のため社長は当日は忠実なる働き蜂です。)
火をおこすのは、お米を洗わなくては、新メニューのおでんの準備をしなくては。
大変、大変。飛んで跳ねてウロウロするばかりの二人でした。
その時、ありがたい助っ人が3人も来られました。お三方は山に到着されて、のんびり散歩でもと思っておられたことでしょうが、あまりの窮状。見るに見かねて、おでん鍋用の火をおこし、大根の皮を剥き、ご飯の釜を火にかけ、大活躍です。なかでもお母様の存在のありがたかったこと、火のおこし方から、おでんの味付け、ご飯の炊き加減まで、的確に御指示くださいました。
M様ありがとうございました。
お世辞ではなくおでんは本当に美味しくって、昼食後残りを分けてテーブルに並べておきましたら、皆さん大喜びで、お持ち帰りになりました。
裏方がてんやわんやしているうちに、本日の参加者が全員到着なさいました。初めての方は溢れる緑に感動の声を上げておられます。その声が嬉しくて“いのこうスタッフ”も頑張るのです。
自己紹介のあと、山のイベントの始まりです。今年は吉野の手漉き和紙製造の植さんの『手漉き和紙のお話』です。あの素晴らしい和紙の製造方法、和紙と洋紙の違い、和紙の高価な理由etc、etc。お話も面白く、お土産に頂いた手漉き和紙の葉書もありがたく、山で思わぬお勉強をさせていただきました。植さんありがとうございました。
次はいよいよ、我々が精魂傾けたお昼ご飯です。(こんな事ばかりに、一致団結してすみません。毎年恒例のサンマもいつも通りA大工さんが頑張っています。まずは新聞紙で水気を取り、塩を振ってほど良い強さの炭火で焼く。5年もサンマ焼きをすれば、持ち前の研究心で魚屋顔負けの焼き加減ができる腕になりました。先ほど紹介のおでんも最高、釜炊きごはんのおにぎりも最高、ダッチオーブンの鶏も今年は特大です。ウインナーもたくさんあります。生ビール担当のK君は、この秋に20歳になったばかりです。モタモタしていましたら、お客さまのお一人が「生ビールを上手に淹れるには・・・・」と親切に御指導くださいます。
山では、こんな風にお客さまと仕事を離れての会話があり、楽しいです。
食事も、山の散策も終わり、大人たちはお茶とお話タイムに花をさかせていましたが、子供たちは川に行きサワガニを見つけ、オニヤンマのヤゴを見つけ、小魚を捕まえ、成果を報告にきます。その中心にいましたのが、またもやA大工さんとK君。「棟梁!棟梁!」と呼ぶ子供たちの可愛い声が聞えてきます。(棟梁の意味がわかっているのかな?)
二人とも靴をぬらして、必死の形相です。一番楽しんでいるのは、だれかなと思ったりもしました。
いよいよ、お開きの時間です。名残りを惜しんで、来年のご参加を約束して「さよなら」をいたしました。
皆さまありがとうございました。来年はもっと楽しい集いにしたいと思っていますので、たくさんのご参加よろしくお願いいたします。
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