上棟式
暑さも、本番になってきましたが、皆さまお元気でお過ごしでございますか。
子供の頃、夏休みも、8月に入ると少し淋しくなったのを思い出します。
でも、これからが夏真っ盛りです。お盆休みのお楽しみもありますしね。
猪谷工務店は梅雨の明けきらない6月終わりに堺で上棟式を
させていただきました。
お天気に左右される仕事は、この時期、
毎日のように喜んだり嘆いたり慌しいことです。
数日前から、空ばかり見上げていましたが、当日は
雨の神様は厚い雲に
遮られて下まで落ちて来れなかったみたいです。
小さな子供さんが3人いらっしゃるお宅の上棟です。
お子さんたちが、この家で健やかに成長されますように、
と心を込めて
設計をし、同じ思いで大工さんは力いっぱい頑張ります。
御幣を囲んでの記念撮影は、子供さんたちが中心の可愛い出来栄えでした。
このお家が、年月を経て良い風格が出てくる頃、お子さんたちは
素晴らしい若者に育っていることでしょう。
特別な日というのは、
幼くても何か一点記憶に残るものです。
この日の嬉しい想い出が
いつまでもご家族共通の良い想い出になりますように、願ってやみません。
このお宅の木工事には、今年大工育成塾を卒業し
一人前の大工としての一歩を踏み出した巽大工が携っています。
まだまだ棟梁の下で修行中の身ですが、ここまで成長したのだと
感慨深いものがありました。
大工育成塾は松田妙子塾長が、
昨今の日本の若者社会の乱れは
住環境の劣悪さから来ている。
過去を振り返れば、日本の木造建築は
子供の成長に良い住環境をもたらしてきたように思う。その日本本来の
木造建築を造れる大工を育成することが日本の明るい将来に繋がる。
と考えて始められた塾です。
そこからの預かり塾生だった巽大工が、今から成長されるお子さんの
おられるお家を造っていく。
良いことの連鎖の始まりのような気が
いたしました。
ありがたいし、嬉しいことです。
もちろん、御幣は現場に出ない者も含めていのこうスタッフ全員で作ります。
日の丸の扇を三枚広げて、お祝いの熨斗を折っていく。毎回同じことを
していましても、その度ごとに新鮮な気持ちが湧き出してきます。
良い家が完成しますように、お住まいになられる方が、幸せな日々を
送られますようにと祈りの心で御幣を作らせていただきます。
上棟式はお施主様と施工者がひとつの心で、棟が上がった喜びと
これからの工事の無事を祈る華やかななかにも、心引き締まる厳かな
儀式です。
式の終わった後、お施主様とともに満足感いっぱいの心で
御幣の上がった棟を見上げられるのは、私たちの大きな幸せです。
秋には、竣工の喜びが待っています。皆で心を併せて頑張っていきます。
よろしく、お願いいたします。
皆さま、お身体ご自愛くださいませ。
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