皆さまお元気ですか?11月の声を聞きますと、朝夕めっきりと冷え込んでまいりましたが、風邪などひかれませんようお気をつけてください。
先月のいのこう通信は、私の原稿が間に合わなくなり、とうとう休刊させていただき、本当に申し訳ありませんでした。
この月は、お蔭様で2軒お引渡しを済ませ、その上、お客様に大変喜んでいただき、忙しい中にも大変充実した気持ちになれました。そのほか、完成現場見学会と山行きツアー、の行事があり、また新しい工事の着工準備などで大変忙しくさせて頂きました。毎日元気に、働ける事に感謝しながら日々頑張っておりますのでご安心下さい。
10月の末に仕事の段取りがよかったので、社員共々4人で、匠の会の旅行に相伴させてもらい研修(慰安)に行ってきました。 徳島県脇町の「うだつの町並み」見学を皮切りに、宿は、香川の金毘羅温泉で泊まり、 翌日、岡山県児島市の塩業王・野崎家旧宅や、むかし下津井回船問屋、高梁市の散策と武家屋敷の見学など、伝統的日本の建築を満喫してまいりました。
まさに「温故知新」の言葉のように、これからの仕事に活かせるようになればと思っております。
伝統的と言いますと、今度、建て替えさせていただくT様の古い家を解体前に調査させてもらいましたら、珍しい「源氏香の図」を図案化した欄間が目に留まりました。
新築完成後、何かに再生できないか?と考え、私どもでお預かりさせていただき事務所に立てかけてあります。
「香遊び」など、もとより経験がありませんが、何を図案化されたものなのか? 調べてみました。
香遊びってなに??との方に、簡単に調べた資料のご紹介をしますと「5種の香木それぞれ5包を混ぜ合わせて任意の5包を選び香を炊き出して、1回ごとに縦に線を引き同じ香だと思ったものの縦線の上部を横線でつなぎ、出来た図形が表す源氏物語の巻名が答えとなる」といった遊びです。
全然説明がなってないですね、言っている本人がよく理解していませんので、これくらいでご勘弁下さい。
源氏物語54帖の最初と最後の「桐壺」「浮橋」を除いて、「源氏香の図」は52通りあります。(優雅すぎてぴんと来ませんね)
さて、この欄間に彫られた香図は何でしょうか?苦心惨憺のあげく私は左から「11花散里」「17絵合」「51浮舟」「?」「38鈴虫」と解読してみました。皆さんいかが思われますか?詳しい方が居られたらご教授賜りたくお願いいたします。それでは今月はこれで終わります。
年配の方は覚えておられると思いますが『柳やポマード』の会社のマークは十一帖の花散里です。
【第十一帖 花散里(はなちるさと)】
父という後ろ盾を失い毎日を憂鬱に過ごす源氏。情愛のこまやかな花散里との出会い。
【第十七帖 絵合(えあわせ)】
宮中で絵合が行われ源氏が勝つ。源氏、思い入れ深い絵巻を藤壺の尼宮に差し上げる。
【第三十八帖 鈴虫(すずむし)】
女三の宮の出家供養を心をこめて行う源氏。源氏、冷泉院に招かれ秋の宴遊へ。
【第五十一帖 浮舟(うきふね)】
匂宮、薫を装って浮舟と契る。薫、浮舟と匂宮との関係を察知する。死を決意する浮舟。 |