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昔からの良き伝統「漆」について

そろそろ新緑の風薫る5月も終わります。季節は年中で一番良い季節でしたが、私は3月から始まった花粉症の鼻炎が未だ完全に治りません。これも6月になると治ってきますが、湿度が高くなるのが要因ではないかと思っております。皆さまはいかがお過ごしですか?
先日、漆工芸家の方のお話を聞く機会があり2時間ほど漆に付いて色々な話を聞かせて頂きました。漆の樹液の採取は、これからの6月7月が良く、「土用もの」といって質の良い漆が採取でき、また、乾燥は気温20〜25℃で湿度80%が一番適しています。(安定する)
江戸時代から昭和の初めまでは農家の副業副収入で植えられていました、昔は「漆掻き職人」が、地元の山だけではなく、漆の木を求めて全国を廻って集められ、昭和の初めごろまでは、ぬりし塗師も自分で掻いた漆を使っていたという話です。漆の樹の実が蝋の原料となり、わろうそく和蝋燭はこれらを使って製造されていたなど、色々な話を聞かせていただきました。
1.漆の樹皮を剥(皮剥ぎ鎌)2.生皮に掻き溝を切り込む「辺掻き」(掻き鎌)3.滲み出てくる生漆をすくい取る(掻きベラ)4.すくい取った生漆を入れる(漆壺)なども、写真ですが、始めて知りました。半年で一本の樹からコップ半分くらいしか採取できないとのことです。漆液の話はこれくらいにしておき、建築に使う漆仕上げは、近年、殆ど使われなくなりました。昔は、床框、床板、違い棚、長押、柱、建具、天井板、など幅広く使われていましたが、本物を目指す「いのこう」も、襖の縁に使う他には、機会もないのが現状です。これを機に、是非、使ってみたいと思いました。
会場にお持ちいただいた漆工芸品の、「お盆、椀、ふみ入れ箱、棗」など螺鈿の煌きと、漆の艶に思わず見とれて、職人芸の細かな技と、デザインのセンスに驚嘆するばかりです。
根来塗りのお椀を(普通5客組)の組みを外して夫婦の使う分、2椀だけ分けていただきました。我が家の自慢の「無垢の木、ナラの板」のテーブルにもマッチして、我が家の粗末な家庭料理ですが、味噌汁、煮物を入れたりしますと、味もまた違って感じ、心まで、ゆったりと感じます。
「今日は忙しかったので、あり合せのおかずで」と、いった日でも、綺麗な器に盛って、頂くと、気持ちも変わってきます。家の中で、本物を身近に置けば、生活のワンシーンも変わってくる。そんな住まい方を、本物の家づくりを通じ、お客様とともに学び、提案していきたいと思っています。
今月号でご紹介した漆工芸家の方は、伊丹市の小島雄四郎様です。日本民藝運動の一人で人間国宝の黒田辰秋氏に師事され、現在兵庫県氷上郡で小島漆工房をされておられます。別の勉強会で、ご一緒し、本物の物作りのお考えを、いつもお聞かせいただいている先生です。
 

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