一年を振り返って
今年も余すところ残り僅かになりました。早いものですね。猪谷工務店もお蔭様で皆さまと共に歩ませて頂き楽しく仕事が出来ました。本当に有難うございます。さて、今年も例年通り1年を振り返って「今月の楽しい家づくり」にしたいと思います。
●哀悼の意
毎年のことながら、今年の喪中はがきは例年より多い気がします。長年お世話に成っておきながら不義理の数々を反省しております。『ご生前は本当にお世話になりました。』この場をお借りしてお礼申し上げます。
●次はうれしいニュースです。
大工塾から大工見習生を預かりました。4年前、近所の中学校で職業講話をさせていただいた時に建築の話(私の受け持ち)の聴講生の一人で、偶然に塾からの紹介があって、縁に気付いた次第です。将来が楽しみです。
●楽しかったこと
室生の山行きツアー、毎年参加者が増え、今年は総勢65名の人数で、秋晴れの下、秋刀魚や、伊勢直送のサザエ、バタ貝、の炭焼き、ダッチオーブンによる鶏の丸焼き、などに舌づつみをうちました。いのこう自慢の材木も見ていただき、近隣の林業家の話とあわせて勉強やら自慢やら見分けの付かない所も有りましたが、皆さん木の良さ、環境の問題など関心を持っていただくきっかけになったと自負しています。山へ樽で持ち込んだ生ビールがまた美味しかった!!!です。
●反省するべきこと
今年は猛暑に加え、台風も10数個上陸し、建築家業には大変な年でした。もっと早い目に予定を組み、刻一刻と段取りを組み直せば、工期も早く進んだと思います。仮住まいで不自由な生活をされて居られるお施主様には、ご心配やら、ご不便をお掛けし、大変申し訳ありませんでした。スタッフ一同反省しております。その上、お引渡しに際しては引越しまでの短い期間に、現場見学会の会場に貸して頂き、いのこうの次のステップにご協力いただきました。また、温かい心こもった感謝のお言葉に、かえって此方が恐縮しながら、これも、我々の住まいづくりがお客様に認めて頂けたのかと、反省の上にも、大きな満足感も持てました。
●寂しくなりました
“まる”が11月に天寿をまっとうし眠るように天国に旅立ちました。現場から疲れて帰ったとき、千切れるほど、尻尾を振って迎えてくれ、みんなの疲れを癒してくれた、癒し犬でした。社内一同涙です。
●珍しい物が手に入りました。
松くい虫の被害で最近、数の少なくなった赤松の丸太、200年位前の木と思います。55cmの角材でした。丸太の直径は、計算上、角材一辺の1.414倍で、77センチ以上ですが、赤身ばかりでしたので、先月号の木の話で紹介しましたように、白い部分を捨てて製材されています。(手作業の木挽きしたものかも知れません。)そんな丸太が縁あって私の手に入りました。早速製材しました。床の間の板、玄関の式台、框など色々な使い道はあります。来年、この材料を活かせる仕事があれば嬉しいな。――の心境です。
皆さま良いお年をお迎え下さい。来年もどうぞよろしくお願いします。 |