ホーム お客様への約束 会社案内 お問い合わせ おすすめリンク
健康へのこだわり
安心のこだわり
幸せのこだわり
素材のこだわり
こだわりQ&A
イベント情報
施工事例
リフォーム例
楽しい家づくり
現場雑感
税金のお話
「まる」のコーナー
FLASHコーナー
 
 
いのこう通信WEB版
楽しい家づくり 現場雑感 税金のお話 まるのコーナー
楽しい家づくり
2008年1月2月 バックナンバー
2008年
7月
4月
1月2月合併
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年

『本年もよろしくお願い申し上げます。』

新年の幕開けは、大きく言えば、地球規模で特別大きな災害もなく比較的平穏な幕開けになりました。 今年のお正月は1月に2軒のお引き渡しがありましたので、大工はもちろん、関連職種の職人さんも含め、4日から仕事をはじめ、頑張っています。
おかげさまでスタートから晴天に恵まれ、予定通りに進行して、今は少しホッとしているところですが、気を抜けないのがこの稼業の因果でしょうか(笑う)
大寒に入り毎日寒い日が続いていますが、皆様にはお変わりございませんか、
寒中お見舞い申し上げます。
寒さも立春が過ぎると少し和らぐかと期待しつつの毎日です。
先日、寒風の吹きすさぶ中、現場の近くを歩いていましたら、(最近仕事で何処もいけなくて)歩道に面する塀越しに梅の木が目に留まりました。 枝には葉っぱも何もない寒々しい感じでしたが、じっと見ていますと樹皮が薄赤い色をしているように感じました。もう少しで花が咲くのでしょうね。
梅と桜で樹種は違いますが、先日、詩人の大岡信さんの講演で、聞いた話を思い出しましたので、ご紹介します。
大岡信さんが京都にある『染色家の志村ふくみさん』の工房を訪ねた際、桜色の奇麗な布を見せて貰らわれたそうです。大岡さんは当然のことのように「この色は桜の花びらから染められたのですね?」 と質問をされたら、志村さんは微笑みながら、「皆さんそう思われますが、この色は花弁から採るのではなく枝から色を取ったものです。花の咲く直前の枝を切るのは忍びないですが、 「一年に一度しかないこの時期の桜の花の命を頂いています。」と答えられました。樹は花の色を体内全体で作って幹から枝へ、枝から蕾へと送っています。 因みに幾らきれいな花びらから染めても、赤茶色い色にしか染まらないのだそうです。「あのゴツゴツした桜の樹皮の枝にこんな奇麗な桜色が秘められているとは」と大岡信さんは述べられていました。
そうして見ると私の見た梅の木もきっと紅梅で、白梅の幹の色はどんな色をしているかのかな?違うのかな?とか思ったりしながら眺めていました。「いのやん何が言いたいの?」と言われそうですが、花は咲く前、 人間社会も同じように、過程が大事なのでしょうか?(日めくり暦にも格言としてよく書いてありますが)我々の家造りの稼業も作っている過程が、しんどいようで振り返れば楽しいものです。 しかしお客様には完成引き渡しがスタートと思っていただいて、いろいろ工夫して、一生かかって自分流の家にしていただきたく思います。
どんな家になるか楽しみです。
志村ふくみさんの著書に『一色一生』という本があります。いい響きですね。
読んだらきっと恥ずかしくなってしまいそうで・・・読んでいません。
相変わらず行動を伴わずに、偉そうなことを言ってる自分がありました。
見捨てず今年もお付き合いください。それでは今月の楽しい家造りはこの辺で終わります。

PS、昨日大川沿いの道路を走っていましたら桜の並木全体が薄赤い色に染まっていました。
もうすぐ、春ですね。

一色一生

志村ふくみ著
『一色一生 (文庫) 』

一色一生
文庫: 251ページ
出版社: 文藝春秋 (1987/05)
ISBN-10: 4167445018
ISBN-13: 978-4167445010
染色家:志村ふくみ氏
大正13年(1924年)9月30日に現在の近江八幡市に生まれました。
平成2年(1990 年)に紬織の重要無形文化財(人間国宝)の認定を受けました。
志村さんは現在もとどまることなく新たな作品制作に励まれ、近年では紬織り着物の制作だけにとどまらず、端切れを用いた現代的なコラージュ作品へ新たに挑戦したり するなど、80歳を超えられた現在でも創作活動を楽しみながら新たな世界を切り開いておられます。

 

UP▲
 
     
Copyright (C)  Inotani Corporation. All Rights Reserved サイトマップ 免責事項