ホーム お客様への約束 会社案内 お問い合わせ おすすめリンク
健康へのこだわり
安心のこだわり
幸せのこだわり
素材のこだわり
こだわりQ&A
イベント情報
施工事例
リフォーム例
楽しい家づくり
現場雑感
税金のお話
「まる」のコーナー
FLASHコーナー
 
 
いのこう通信WEB版
楽しい家づくり 現場雑感 税金のお話 まるのコーナー
楽しい家づくり
2003年9月 バックナンバー
2008年
7月
4月
1月2月合併
2007年
2006年
2005年
2004年
2003年
2002年
楽しい家づくり今年は不順な夏で、9月のほうが夏本番の頃より暑い毎日ですが、如何お過ごしですか?
皆さん夏休みは何処かへ行かれましたでしょうか。雨に見舞われて大変だったけど、家族で出かける休みはやはり楽しいものですね。

私は、伊勢の賢島から、お伊勢さんを廻ってきました。初日が曇天でしたので、波切りの大王岬へ行き、途中の干物屋さんで、いろんな干物の味見やら、天日干しと機械で干す干物があることを教えもらい、味がどう違うか?などを話しながら見物しました。

夜はスペイン村が夜間入場無料の時期で親戚の子供たちと遊びました。残念ながら二日目が土砂降りの雨でしたが、伊勢神宮のお参りと、参道にある、おかげ横丁(江戸時代の門前町屋を再現してある)を見物してきました。

ではこの辺で今月は終わります。といけば、本当に楽ですが、そうは行きませんのでこれから本題の話に変わります。

宿泊した、賢島のホテルの玄関に台杉が植えてあり、商売柄、到着するなり目に留まりました。そこで今月はで使われている台杉の話をさせて頂きます。
この杉は(写真)のとおり、根元の太い幹から、5,6cmの直径の幹(枝)が真っ直ぐに伸びています。さて、何故このような形になったのか?からお話ししますと、これは人工的に作られたものです。ではなんの目的でこのような形に整形して育ててあるか?皆さんご存知でしょうか?庭園観賞用が当初の目的ではなく。北山高雄のきびしい自然条件で、苗の不足を解決する一方法として考え出されたそうです。

歴史は西暦1200年頃、室町時代中期といわれています。
「北山垂木材(きたやまたるきざい)」を作る目的で改良されたそうです。北山の垂木材と言いましても最近の建築では、あまり使用していませんのでご存じない方が多いと思います。昔の数奇屋建築の軒先には欠かす事の出来ない細目の丸太で(写真)表面を磨いてあり、丸太の末と元の寸法差が少ないのが値打ちです。有名なところでは、修学院離宮の窮邃軒、隣雲亭、寿月観亭、島原の角屋、黄梅院の咋夢軒などが、有ります。我々は、「海布丸太(かいふまるた)」と呼んでいます。最近では「大工さんの手間が掛かる」、「軒先の防火構造が増えた」などの理由からだんだん少なくなりました。

次に台杉の樹形を作る方法ですが、植えて5〜6年ころに最初の枝打ちを行い。その時に、裾の方の枝を幹の周囲に残し、それから上の枝は梢頭部にわずかに残すのみで、大部分は打ち落とす。第二回以降の枝打ちは、隔年に行い、適寸(末口径3〜4cm)に達した時に、裾のわずか上から伐採されます。

第一回の伐採後は、「取り木」が直立する枝の中から成長にすぐれたもの2〜3本を次の木として残し、適寸に達したものから順次伐採し、次々に後の継樹を育成して行き、100〜200年間この方法をくり返していき、株杉の樹勢が衰えるまで(200〜300年)育成するそうです。 しかし、現在は全盛期の三分の一以下に減ったそうで、今では、主に庭園観賞用とされ、優美な容姿が、見る人を楽しませています。手入れは庭木の中では手間の掛かるほうです。 観賞用台杉はシロスギという品種で、どの地質にも適用性が良く、「取り木」の保持力も強く、また、実がならないため花粉の心配もないという観賞用向きの特性を持っています。以上が台杉の説明になります。

こんな話題を取り上げたらきっと近いうちに海布丸太を使う仕事があるのを楽しみに、という事で今月はこの辺で終わります。

秋は天気も良い日が多くなってくれるでしょうし(期待)、北山の杉林の見物などに行かれては如何でしょうか。周山街道の北山杉をバックに沿道のコスモスや秋野草花が綺麗ですよ。
 

UP▲
 
     
Copyright (C)  Inotani Corporation. All Rights Reserved サイトマップ 免責事項