2007年を振り返り
今年も余すところ残り僅かになりました。早いものですね。
猪谷工務店もお蔭様で皆さまと共に歩ませて頂き楽しく仕事が出来ました。本当に有難うございます。
さて、今年も例年通り1年を振り返って「今月の楽しい家づくり」にしたいと思います。
哀悼の意
今年の喪中はがきは例年より少ない気がしますが、毎年のことながら、長年お世話に成っておきながら葉書ではじめて知ったような、不義理の数々を反省しております。
『ご生前は本当にお世話になりました。』この場をお借りして御冥福とお礼を申し上げます。
次はうれしいニュースです。
工事中のお客様のご家族が御次男の誕生で一人増えられたことです。現在工事中ですが、どんな暮らしが新しい家で始められるか、考えただけで楽しい気持ちになりました。
また、初めての試みでしたが、見学会に漆器の工芸家の先生のご協力で見事な螺鈿細工や色々な漆器の展示をしていただき、新築の家がより栄える立派な完成見学会を行えました。
これからもこのような企画を続けていき、本物の家と工芸品を皆さまに見ていただけたらと思っています。
楽しかったこと
今年は新築の工事が続きました。何年も前からのお付き合いのお客様は勿論のこと、当社の完成見学会の家を見ていただいて、気に入っていただきご注文下さった工事が三軒もありました。
認めていただいたような気持ちを強く感じ、嬉しい限りです。
棟上式では、思いっきり下手ですが、祝い歌を毎回歌わせていただきました。
反省するべきこと
今年は本当に猛暑で、現場の作業員もバテバテで、厳しい夏でした。
其の分台風直撃は少なく、助かりましたが、人的には、基準法の改正など、建築業界には大変な年でした。
もっと早い目に予定を組み、刻一刻と段取りを組み直せば、工期も早く進んだと思います。
仮住まいでご不自由な生活をされて居られるお施主様には、ご心配やら、ご不便をお掛けし、大変申し訳ありませんでした。
スタッフ一同反省しております。
その上、お引渡しに際しては引越しまでの短い期間に、現場見学会の会場に貸して頂き、「いのこう」の次のステップにご協力いただきました。
温かい心こもった感謝のお言葉もいただき、かえって此方が恐縮しながら、これも、我々の住まいづくりがお客様に認めて頂けたのかと、反省の上にも、大きな満足感も持てました。
寂しかったこと
今年は仕事と勉強会の参加などで、室生の山に行く機会が少なく、村の鎮守の秋祭りもパスになりました。
来年は、大勢で餅巻きに参加したいと思っています。
珍しい物を使いました。
杉とイタヤカエデの原木を8年位前に買って製材し保存していましたが、建築の専門家が見ても「これ使えるの?」と思うくらい、表面は黒くなってしまい躊躇していましたが、兎に角削ってみてダメなら他の材料を探すくらいのつもりで大工さんに削ってもらい、表面の木目色合いを見てびっくりです。
「これはいける」という事で杉は下駄箱の天板、カエデは手洗いのカウンターと地袋のカウンターの天板、床の間の地板に使いました。
納まった時は木地の素地のままで、良かったなとは思っていましたが、オイル塗装して二度びっくりです。
見事な杢目が浮き上がり、改めて本物の良さを感じました。
写真の梟は知り合いの彫刻家の作品で木地は新築のお目出度に合わせて榊の丸太で作ってもらいました。
年の瀬も押し詰まり気忙しい頃ですが、最後までお読みいただき有りがとうございます。
予定ではいのこう通信100号が来年の6月になります。
何か企画を立ててご愛読の感謝としたいと思っておりますので、ご意見など、ドシドシ頂けたら嬉しいなと思っています。どうぞよろしくお願いします。
最後になりましたが来年も皆さまに取りまして良き歳でありますようお祈りして年末のご挨拶に変えさせていただきます。
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