皆さん今日は!お元気ですか?早いものでもう12月ですね。「せわしない事言わんといて」と、お叱りを受けるかもしれませんが、「改めて12月ですよ!」と言わないとピンと来ないような暖かい年の瀬です。
月も半ばを過ぎると、色んな所で終い市などが賑わい、歳末気分も盛り上がって来るかもしれませんが、日々の仕事を真面目にこなしていきたいと思っています。
さて、今年も例年通り1年を振り返って「今月の楽しい家づくり」にしたいと思います。
哀悼の意
年のせいか今年の喪中はがきは例年より多い気がします。長年お世話に成っておきながら不義理の数々を反省しております。『ご生前は奔騰にお世話になりました。』この場をお借りしてお礼申し上げます。
次はうれしいニュースです。
今年はお正月から縁起の良い初夢のおかげで、五棟の上棟式を挙行させていただきました。お祝いの御幣を作って、棟上式に臨む緊張感は、何とも言えないものです。大工たちの気迫を込めた槌の音、掛け声のもと、木組み上がっていく木の架構の美しさはこの仕事を選んでよかった!と今さらながら感じてしまいます。「有難う御座いました」
「いのこうどっとこむ」
ホームページで問い合わせが少しずつ出てきました。来年もみんな頑張って中身を更新し、生き生きと楽しく為に成り、もっと訴える物があるページをどんどん更新していきますので是非覘いてください、お願いします。
勉強になった事です。
何回かこの欄でご紹介した「美の脇役」という本を探している内に、古本屋さんを覘くのが癖になってしまい、読みきれないのについつい買ってしまいます。その中で、岸田軒造著:汗愛主義に立てるほんとうの暮し方、(昭和7年発刊)をなんとはなしに買ってしまいました。面白いので、簡単にご紹介したいと思います。
まず最初に序文を原文まま記します。
序文
『近代文明と云う風潮は、我々人類に對して確に優良な生活の方法と様式を興へて呉れた。然し同時にまた、遺憾ながら文明以前の人類が持っていた、より良き部分をも破滅損傷した。是がため我々現代人の生活は、幸福の反面に不幸に悩まされ、便利の一面に不便に苦しまされつヽある。・・・』
発刊されて70数年後の現代にもそのまま通用するような下りには驚きの念を得ません。中身は個人の生活改善法、人付き合い、家族内の問題(夫婦間、子育て、主人の心得)から食生活の改善、病気の養上法、健康管理、整理整頓重要性とその術、財産の管理、家の造り様(平面計画の中心となる考え方)その他、などなどです。また、衣食住の、衣と食は質素倹約できても、家は家族が生活する場所で有るので、衣食を倹約しても住まいは一定のレベルまで高めることがいかに大事であるかを説かれています。住宅新築の場合の注意事項の細目が書かれてあります。
住宅の改善事項は、
1.全体に関する事項、2.間取りの設計、3.家屋の構造、4.屋外の構造、四つの枠からなり、その中でも「惨憺たる在来の台所」の改善と題して、台所は全家族の生命を司る所、家庭消費の本拠、主婦の主要活動の地であります。と書き出し、一家の中心となる主婦の立場に立ち、主婦が、健康で、働き易い環境の台所を作ることが、その家の浮沈に関わる重大事である事を説かれています。どの項目も住宅に関しては、我が意を得たり、の感じがしました。その他の項では自分の日常生活を省みて、大いなる反省です。全文旧仮名使いで、全ての漢字にはルビが付いてあり、文章のニュアンスがユーモラスで思わず吹き出したり、また為にもなり、楽しく読ませて頂きました。
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