雨宿りして 素晴らしい 水に出逢い
今年の梅雨は空梅雨と聞いていましたが、
予想は外れるもので、梅雨も後半戦にきっちりと帳尻を合わせてきました。
昨年の冬の少雪で水不足が心配されていましたが、台風4号で各地の
水瓶(ダム)の貯水量は充分に達したそうで、先ずは良かったと言うこと
でしょう。
しかし我々の仕事はやはり雨は少ない方が良いし、台風も
来ないに越した事はありません。特に上棟後の1ヶ月くらいは本当に
心配です。朝から晩まで天気予報に聞き入り一喜一憂繰り返しです。
毎回、台風の時に情報を聞いていますと、
70歳後半の高齢者の方が畑や田圃を見に行って水路に落ちたり、
屋根の修理で梯子から落ちて大怪我をしたとかのニュースが多いですね。
大自然の力には敵いませんので台風の吹き荒れている時は静かに
傍観することかと思います。年甲斐も無いことはしない方が良いですね!
しかし、「かくいう私も気になる方」で各現場は全て見て廻る癖が
ありますが、幸いにもこれまで怪我なくこれました。ありがたい事です。
水と言えば、今日は台風一過、今日は雨は降らないと思って、
自転車でお客様宅にお邪魔しての帰り道、激しい雨が降り出してきました。
傘が無かったし、昨日、ブランドの新しいバッグを買ったばかりで濡らしたく
なかったので、通り道にあるスーパーの古本屋さんによって雨宿りを
しました。
そこで見つけた本が江本勝著「水は答えを知っている」と言う
本です。知っておられる方も多いか知れませんが、著者は水を氷結させ、
結晶の写真を比べると、自然の水と水道水では結晶の形が
自然水のほうが断然綺麗そうで、美しい音楽を聞かせたときに見せる
結晶の美しさや、水に「ありがとう」と言った時と、「バカヤロー」と
言った時の水の結晶の鮮やかな違いを写真で紹介されています。
人間の体は受精卵の時は99%が水で、生まれた時で90%、成人で70%、
死ぬ時でやっと50%を切るそうです。その人体の70%の水を綺麗にすると
健康で幸せな人生を送れるのではと、書かれています。
まだ拾い読みの段階ですが、水だけではなく全てのものに
当てはまる気がしますね。建築に使う自然な材料全てに原子、
分子があり、物体を構成しているとすれば、「ありがとう」「綺麗ね」と
声を掛けたり、木材倉庫でクラシックの綺麗な音楽を流してみたり、
時には柱に抱きついてみれば、今までよりもっと素晴らしい家が
できるかも知れませんね?
建築の仕事をして、雨が好きな人は少ないと思いますが、
雨に対してマイナーな気持ちで、「ちくしょー、また、今日も雨か!」なんて
言ってしまいますが、これからは「今日も降って頂いてありがとう」なんて
言ってみたらどうなるでしょうか?
言えたら何かが変わるかも
知れませんね?今朝、セミの初鳴きが聞こえました。
セミは7年間地中にいて、地上に生まれ出て7日間の命です。
それは7日間の水分を使い果たして死んでいくのだという詩を読んだことが
あります。今日は水について思いが巡る日です。
梅雨明け間近 「雨宿りして 素晴らしい 水に出逢い」でした。
これから暑さも本番です。皆さま、熱中症にならないように、
水分を十分お取り下さい。
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